NHK大河ドラマの『光る君へ』は紫式部のまひろと、右大臣の三男藤原 道長の恋路が注目されています。
携帯もSNSもない時代、文(手紙)をしたためて人を介して届けてもらう。
美しい文字で自分自身を表す。
極端な言い方をすると、インスタグラムやYouTubeで自分のアイデンティティーを表しているみたいな感じでしょうか。
文の重要性
丁寧な人か?賢い方か?
字の美しさや文章のしたため方で将来性があるのか?
までも読み込まれていたみたいですね。
現代は、自分の字を美しくしようと意識する人は一握りですよね。
綺麗な字を見るとやはりその人の格は一段上がりますが、読みにくい字でも『人柄』に繋げたり、雑な字でも『頭いい人って字はへただよね〜』っと、相手への好意の度合いで肯定されていっているのではと思います。
でも平安時代は、〇〇の君は〜という存在は噂で知っていても
SNSで顔を確認したり、Wikipediaで背景を知ることもできません。
あくまで噂の話の内容だけで、想像のたまものです。
そこに誰かが届けてくれた手紙の文字や文面はその人となりを知る唯一のものですね。
自由恋愛
平安時代の恋愛模様は今の時代にあったら、大変な混乱を起こしますね。
正妻は1人だが、妾の数は自由。
女の方も、夫が他界すれば次の相手を探す。
年齢差も関係なし!
男性が父親ほど年上もあり、その逆もありうる。
そして、いきなり会ったことのない人が自宅にやってきて、ベッドインする。
『光る君へ』第11回の道長が正妻になる倫子の家にいきなりやってきて、連絡を受けた母親が
「まあ。文もよこさずに‥。いいわ。入れてしまいなさい!」
っと、大切な娘の部屋に男を入れてしまいます。
すごくないですか??
娘が望んでいた男性であり、結婚する予定でいた男だったとしても
夜中にいきなりやってきた男をヴァージンの娘の部屋に通す。
初めて2人で会ったのに、大した会話もなくいきなりベッドインする。
映像では倫子の方からことを進めていましたが、
全体的にこの時代は、『源氏物語』にもあるように大体みんなこんな感じ。
この本能のままにことが進む認定レイプ?
女はいつ誰かやってくるかを楽しみに待っているから、同意でありレイプという言葉は合わないかもしれませんが。
男は「今宵はどこの姫に会うかな?」と、いきなり訪問したり
文のやり取りで、お互いの賢さを見せ合い教養のさぐりを入れて、顔を知らぬとも心をうばわれ、夜に訪問して初めて顔を見て成功失敗がわかる。
『源氏物語』の失敗例として末摘花の姫の項が有名ですね。
または、とても年長の女性であったとか(笑)
まとめ
平安時代は一夫多妻制。正妻は1人だが妾は何人もいても誰からも非難されない。年齢も関係ない。面倒を見られるなら女の方も個人を好き!の前にその男の立場さえ良ければ前向きになる。SNSのない時代、開けっぴろげでそして本能に従う。ちゃんと自分の本能をわかっている人間力のすごさ。平安時代の人間あっぱれ!
コメント