これまで40以上の国と地域を旅した無類の海外好きという菅野美穂さん。
どうしても訪れたかったポルトガル・サンミゲル島の次は、彼女の初めての
個人旅行で旅好きになったきっかけのイギリス・ロンドンへ。
どんどん進化しているロンドン。老舗も見た目はそのままだけど少しずつリニューアル。
歴史と共に今のロンドンを知っておこう。
一度は泊まりたいホテル
THE SAVOI
1889年に開業。
「近代ホテルの歴史はここから始まった」とも言われ、電動エレベーターやバスルーム付客室、
24時間ルームサービスなど現代ではあたりまえの設備を初めて導入した近代ホテルの先駆けと
言える歴史的ホテル。
サヴォイを愛した著名人も多く、
マリリン・モンローやチャーリー・チャップリン、エリザベス女王など世界のVIPを迎えてきた。
2010年10月に約300億円をかけた3年間の大改装を終え、開業当時の面影と現代のトレンド
を見事に融合した新生サヴォイとして生まれ変わった。
クラシカルな重厚さとエレガントで洗練されたデザインを備え、きめ細やかなサービスで
ゲストを魅了し続けています。
サボイホテルが開業した時に、リッツ・カールトンやフレンチの父と言われるエスコフィエも手伝いました。とある疑いから、二人はホテルを追われ、翌年パリに『リッツ・パリ』を開業します。
筆者は30年ほど前に宿泊経験があります。
レギュラータイプの部屋でしたが、バスタブは
床がタイルというだけの普通の刺繍壁の部屋にあり、
トイレも、通常用とビデ用の二つが並んでありました。
バスタブには何本もの豪華なタッセルがついた紐が下がっていた。
よくみると、『メイド』『コック』『バトラー』『ルームクリーン』
などと書いてあり、
その紐を引っ張ると誰かが来てくれるようになっていました。
TVドラマの『ダウントンアビー』の世界でした。
ザ ランガム ロンドン
イギリスらしい、アメリカのハリボテ感とは違う本物の重厚感のままの代表格だ。
パディントン駅周辺にある5つ星ホテル。1865年にヨーロッパ初のグランドホテル
としてオープンした。アフタヌーンティー発祥の地ともいわれる、パームコートは
このホテルにある。
ロンドンの元祖高級ホテルと言える老舗の一つ、「ザ・ランガム・ロンドン(The Langham, London)」は1865年に開業し、当時はヨーロッパ内で最も豪華絢爛なホテルとして栄えた。
第二次世界対戦が終戦となる頃には閉館され、その後は一時BBCが買い取ったものの、
近年になって遂にランガム・ホスピタリティグループの傘下に戻り、かつての栄光を取り
戻すべく修復された上、再びロンドンの高級ホテル界に花を咲かせています。
伝統を重視し、オリジナルをそのまま再現してはおらず、インテリアはさりげなくアップデート。
ビクトリア王朝式の場所柄に忠実。街の歴史的個性をより上手に活かした一軒になっている。
所在地はオックスフォード・サーカスのすぐ北。
足元にはロンドンの歴史的心臓部であるウェストエンドが広がっている。
アフタヌーンティーの文化を生み出した「パーム・コート(Palm Court)」で、
思う存分英国気分に浸れるはず。
こちらは、アフタヌーンティーの老舗。
ホテルの入り口がとにかく重厚感あって素敵です。
歴史のあるホテルですが、日本人はアメリカやフランス系ホテルに泊まるのが多くて、
日本人に慣れてなかったのかとても冷たいイメージを感じた経験があります😂
スタッフ全員イギリス人かと思うほど、みんな背が高かったなあ。
観光見どころ
ロンドンは長い歴史の積み重ねが小さな街にギュギュッと詰まっています。
日本人にとっては義務教育で習う英語はブリティッシュイングリッシュ。
ロンドン語です。
一部の私立校ではプログレスという英語教育がありますが、
こちらはアメリカ英語になります。
昭和天皇の時代から英国王室は切ってもきれない仲になりました。
ロンドンはヨーロッパ大陸の歴史を動かしてきたイギリス王室がある場所であり、
基本的に王室のものであり、
ロンドンを訪れたならぜひ立ち寄りたい場所は街全て!っと言いたいくらいです。
美術に触れるなら
長い歴史の中、戦争を繰り返し略奪、献上されてきた数々の集大成が
世界三大ミュージアムのひとつの『大英博物館』。
1日で全てを回ることができないほどの点数を所蔵しています。
ですが、私たちが小さい頃から教科書で見てきた、どこかで目に触れてきた
絵画や彫刻などの美術品があるので、足は疲れますが、頭は興奮状態が続きますよ。
同じようにナショナル ギャラリー。
西洋絵画の殿堂と言われ、トラファルガー広場に向かって建つ美術館です。
数々の名画が目に飛び込んできます。
エンターティメントなら
ミュージカルの老舗でもあります。
とっても目立たない建物の間に歴史あるミュージカルシアターがあります。
アメリカや日本と違い劇場がとてもコンパクト。
歴史を感じさせる重厚な劇場で、階段席の傾斜が高いのでどの席も見やすいですが。
『オペラ座の怪人』の舞台はパリですが、ロンドンの劇場で観る方が臨調感を
感じるのは私だけでしょうか。
街歩きならここ
レドンホール・マーケット
ハリポタファンなら
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の撮影地でもあります。ハリー・ポッターも歩いた優雅なマーケットです。
ハリーが初めてダイアゴン横丁を訪れるシーンでパブ「濡れ鍋」の大きな暖炉から横丁に飛びました。
ちゃんと、「濡れ鍋」の入り口で写真が撮れます。
ヴィクトリア時代にマーケットをおおうように優雅な屋根付きの建物が建てられ
、アーケードのようになりました。
よく降る雨を気にすることなく歩けます。
2階分の高さがある立派な建物で、天窓付き。
屋根の下にいても明るく感じます。
内装もゴージャスという表現がぴったりな、優雅なヴィクトリア時代を感じさせ
ます。買い物しなくても建物を見るだけでも十分行く価値がありです。
キングス クロス駅
ハリポタファンなら
9と4分の3番線を探しましょう。
初めは、コンコースの隅っこにあって気分壊しましたが、
2012年に現在の位置に移動しました。
西コンコース、9番線の近くにあります。
壁に半分めり込んだ荷物カート、その上に掲げられた9と4分の3番線ホーム
というプレート。
隣のお土産やさんがグリフィンドールのマフラーを貸してくれます。
1852年に完成した駅舎はイギリス指定建造物1級に指定される文化財である。
特に錬鉄製のトレインシェッドは最も古い時代の建築である。
トレインシェッドとは、鉄道駅においてプラットホームと線路を同時に覆う大きな屋根のこと 。
旅客を雨や風、直射日光などから守ることが目的ですが、海外の大きなアーチ型の屋根は美しいですよね。
日本で駅の屋根の写真取らないですもん。
機関車トーマスファンなら
絵本『機関車トーマス』に登場する緑色のお兄さん格の機関車ゴードンは、かつてキングス・クロス駅に乗り入れていた事を自慢する語りがあります。
キングス・クロス駅からケンブリッジ、ピーターバラ、ハル、ドンカスター、
リーズ、ヨーク、 ニューカッスル、エディンバラ、グラスゴー、ダンディー、
アバディーン、インヴァネスに行けます。
知ってる地名いくつありますか?
パディントン駅
ヒースロー空港からロンドンの街に入る一番近いえきだ。シャーロックホームズも
パディントンもこの駅を利用する。
「くまのパディントン」の名は、彼がパディントン駅で見つけられたことに由来する。
駅構内にパディントン像が立っている。
また、『きかんしゃトーマス』に登場するキャラクターである「機関車ダック」は、以前はパディントン駅で働いていたと語っている。
アガサ・クリスティーのエルキュール・ポワロシリーズの『プリマス行き急行列車』では、犯行現場となるのが同駅発の列車である。ミス・マープルシリーズの『パディントン発4時50分』でも、同駅発の列車が物語の舞台のひとつとなっている。
ロンドンに居て見ておかねばならない建物
バッキンガム宮殿
TVの映像でも見たことがないっという人はいないと思います。
日本人は、日本の皇室の方々よりイギリス王室のメンバーの方が詳しいん
じゃないかって思いますね。
イギリス王室メンバーのTVドラマも山ほど制作されてますが、バラエティか?
っと思うほどのキャラクターの描き方をされてます。
王室から文句でないのかな?
っとこちらが心配してしまう表現もありますが、静観できる王室の方がずっと
上手なのかな。
タワーブリッジ
橋の上に中世のお城のような建物がふたつ並んでいて、テムズ川にかかる
橋です。あまりに有名なので、街の名前で「ロンドンブリッジ」と間違われること
が多いのですが、これは「タワーブリッジ」です。
1894年(明治27年)に完成。
橋を渡るだけでも、建物の内部の博物館(タワーブリッジ・エキシビション)も
おすすめです。
完成当時の古い白黒の映像が流れていたり、橋の設計から完成までの展示が
あったり、と、タイムスリップ気分でタワーブリッジの歴史を楽しく学べます。
ビクトリア時代の優雅な鉄骨や中世風の窓も美しいのです。
大きな船が通る時に橋の真ん中が持ち上がって開く、現役の「跳ね橋」です。
1分ほどあれば上がってしまいますが、完成当初は石炭を使った蒸気エンジン
で稼働していましたが、今ではコンピュータも導入されて電気で動くそうです。
大きいので圧巻です!
橋は不定期に4、5日ごとに上がるようですね。
橋のたもとの古い倉庫街、北側のセント・キャサリンズ・ドックも南側の
バトラーズ・ウォーフも、おしゃれに再開発された大人気のエリアです。
川のすぐ北隣りには世界遺産のロンドン塔が静かにたたずんでいます。
ここにあるフィッシュ&チップスはタラも大きく美味しいです。
イングランド銀行やスカイガーデンのある金融街も徒歩圏内です。
さらに、橋の南側にはテムズ川沿いに遊歩道がずっと伸びていて、
軍艦HMSベルファスト号、シャード展望台、バラマーケット、
美術館のテートモダン、グローブ座、サウスバンクなどの観光地を眺め
ながら、ビッグベンのあるウェストミンスターまで歩くことができます。
式典の時に女王が持つ杖の頭に「偉大なアフリカの星 (The Great Star of Africa)」と呼ばれる世界最大のカットダイヤモンド(現在は世界第2位)は 王笏 (Royal Scepter) に飾られている。
現在もイギリス王室が所有しており、ロンドン塔で永久展示されているそうです。
このダイヤモンド見つけた人はその後どうなったんだろう。
セント ポール大聖堂
セント・ポール大聖堂は英国国教会として日に数度のミサ、様々な国家的式典も
執り行われます。
1981年にはチャールズ皇太子とダイアナ元妃の結婚式が挙げられました。
2013年、「鉄の女」と呼ばれた元首相・サッチャー女史の葬儀もここで行われました。
最初に聖堂が出来たのは604年。以来現在の建物は6代目、1666年のロンドン大火の後1675年
から35年かけて建てられました。
現在見られる建物は英国王室の建築家、クリストファー・レンによる設計。
第2次大戦のロンドン空襲の際にも焼け残った大聖堂は、ロンドン復興のシンボルにもなりました。
地下には、トラファルガー広場に建つネルソン提督や英国を代表する画家ターナー、「クリミアの天使」と言われた看護婦ナイチンゲールなど、多くの英国の要人が葬られていますよ。
ウェストミンスター寺院
寺院内には、17人の王が埋葬されています。アイザック・ニュートン、ダーウィン、チャールズディケンズなど、自然科学や物理学、政治や文学歴史の分野などの歴史的著名人も埋葬されています。
その数は合計3000以上に上り、今現在は、もう入りきらないほどいっぱいなのだとか。
1953年にはエリザベス女王の戴冠式、1997年にはダイアナ妃の葬儀などロイヤルファミリーの冠婚葬祭が執り行われることでも有名です。
1987年には、ウェストミンスター寺院ならびにウェストミンスター宮殿、ジュエルタワー、聖マーガレット教会の一群が、ユネスコの世界遺産に登録されました。
とにかく天井の高さに造った当時の人々を考えちゃいます
まとめ
大都市といえば、NY・ロンドン・パリ・東京・・・の印象がまだまだ強い。
特に長い歴史を経てのイギリス・ロンドンはNYの高層には絶対勝てないし、天気はいつも
必ずどんよりタイムがあって、新しい形の犯罪も大抵ロンドンから始まる。
映画007もロンドンだった。
長い歴史を経てこその王室も、いつも世界の王族の先端を行く。
離婚も再婚も愛人も人種もなんでもあり。王子が空軍で実際に戦争に行ったりする。
(日本では絶対考えられないですね)
故エリザベス女王の功績は高い。
食べ物が不味いと代表のように言われていたロンドンも今は昔、美食レストランが
増えてきた。
マナーの話。
お皿を傾けて頂くスープという所作がいつも注目されるが、
イギリス式とフランス式があるのをご存知だろうか?
かつて、英国王室がフランス国王を迎えて食事をする時、当時まだボーンチャイナの技術がなかった時、イギリスは皿の裏にまで美しさを追求していなかった。
ので、皿を持ち上げたら裏にまで手をかけていない貧乏な国と相手に馬鹿にされてしまう。
イギリスの国の間に合ってない見窄らしい部分を見せないために、
相手側に皿を傾け裏が見えないようにスープを飲んだと言われている。
フランスは皿の裏にまで気を遣うアート感覚が早くからあったので、どっちに傾けようが
関係ない。から、スープを掬いやすい自分側に傾けるのが通常なのだ。
我々、日本人のマナーは皇室に通ず。
つまり、イギリス式マナーを良しとするので皇室晩餐会でも食事は
フランス料理でも、マナーはイギリス式なのだ(笑)
そして、イギリスはホテル発祥と言われる所以か、サービスに対する徹底したマナーが
ある。
おもてなし日本のそれは最高と言われるが、ほんの一部でしかない。
日本の高級ホテルのフロントをボ〜ッと見てみると良い。
海外のホテルマンとの違いがはっきり見える。
海外のホテルはホテルマンの学校を卒業していないとホテルマンとして就職できない。
テーブルセッティングは当然のこと、ベッドメーキングから、車寄せのドアマンも全て
完璧に学んだ者だけが高級ホテルに就職できる。
なので、逆にとてもフロントのスタッフは横柄だったりもする。
世界中にホテル学校というものが存在するが、トップはスイスにあるホテル学校だ。
彼らから丁寧な扱いを受けたかったら、それ以上に見えるマナーをこちらも学ばな
ければならないのだ。
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