リサ・ラーソンさん訃報(92歳)|猫とハリネズミスティグ・リンドベリが見つけた陶芸デザイナー。

アーチスト
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誰もが一度は雑貨店や写真で見たことがあるだろう、赤い縞々の身体の猫の置物。
1931年スウェーデン・ヘルルンダ生まれの陶芸家リサ・ラーソンさんの訃報が発表されました。

大学卒業後、スティグ・リンドベリ氏からスカウトを受け、グスタフスベリ社に入社。数々の優れた作品を生み出し、スウェーデンを代表する陶芸デザイナーとして一躍人気を集めました。
1979年に独立し、フリーデザイナーとして活躍。
1992年にKeramik Studion Gustavsberg社を設立し、グスタフスベリ社時代の人気作品の復刻をメインに活動を開始。
近年は作品の復刻の他に、アートピースや新作を発表するなど、現在も精力的に活動を続けていました。

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プロフィール

リサ・ラーソン訃報のニュースを聞いて、もっと若いデザイナーさんと思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私も92歳と聞いて驚いた1人です。

デザインのイメージから、昔から作品を知っていたけどもっと若い人を想像していました。

1931年、スウェーデンの南部生まれ。
1949-54年、ヨーテボリ大学芸術学部デザイン工芸校に学ぶ。
1952年、グンナル・ラーソンと結婚。
1980年、ラーソンはグスタフスベリを離れ、フリーランスとなる。

有名な彫刻に Small Zoo (1955), ABC-girls (1958), Africa (1964)  Children of the World (1974–75)など。

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スティグ・リンドベリ氏とは

リサ・ラーソンさんといえば、かならずスティグ・リンドベリ氏の名前がでてきます。
彼がリサの才能を見抜き、アーチストとして開花させた人物です。

アート界ではスティング・リンドベリ氏の方が上とされていますが、日本ではリサさんの方が有名ではないでしょうか。

スティグ・リンドベリ氏

20世紀におけるスウェーデンを代表し、陶芸界のプリンスとも呼ばれるスティグ・リンドベリ(Stig Lindberg)(1916~1982年)。
スウェーデンの陶磁器メーカー、グスタフスベリに1937年に入社、以降その人気を支え、今でもグスタフスベリを代表するデザイナー。
リサ・ラーソンの才能を見抜き、大学卒業と同時にスカウトし、23歳の彼女を同社に迎えたことでもスティグ・リンドベリの目利きが伺える。
装飾的なインテリアやお皿から、テキスタイル、児童書籍、エナメル、ガラスアート、そして日々の生活に馴染む食器や家具まで、デザイン業界全体に及ぼした影響は計り知れません。

西武百貨店の過去の包装紙
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リサ・ラーソンさんとは

1931年にスウェーデンで生まれたリサ・ラーソンの作品は、ユーモラスで自由、その独特な存在感で今も多くの人を魅了しました。

自由な発想って、スウェーデンのお国柄ですよね。
緑多い環境の中で、成績表のない学校でその子供にあわせた学びの進度。
大学受験がないなど自分の中のアーチスト性が伸び伸び配信できる環境での作家活動。

スウェーデンの首都ストックホルムから東に20kmほど行った陶磁器の街、グスタフスベリにある陶器会社グスタフスベリ社に23歳で入社されました。
卓越したデザイン力で表現する動物や人間のオブジェに時に鋭いメッセージ性を忍ばせて、数多くの作品を生み出しました。


1979年には同社を退社し、フリーランスのデザイナーとして数多くのデザイン会社と仕事をする傍ら、陶芸家としても一点ものの発表を行います。

その後、グスタフスベリ社の工場閉鎖を受け、1992年に2人の陶芸アシスタントとともに立ち上げたのが、「ケラミックステュディオン/Keramik Studion Gustavsberg」社でした。
今も、グスタフスベリ社時代の仲間やその家族といった少人数によって運営され、リサの作品をはじめ、様々な作品をつくり続けています。

ケラミックステュディオン社では、リサ自身が作成した原型を利用して生産する他にも、リサが以前手がけた作品を、当時と同じ粘土や釉薬でなるべく忠実に再現することもあります。
所属する職人の手によってひとつひとつ絵付けされ、主に動物や人物をモチーフとする陶器たちは、どれも表情豊かで、そしてどれひとつとして同じものがありません。

作品に出会うと、なぜかその場から立ち去り難いというか、目をうばわれたのを思い出します。

一つお家にあると暖かい感じがしますよね。

生産量のうち半分ほどは日本に向けて輸出されているほどだったそうです。
この頃までの作品は、現在ではつくられていないものも多く、その希少価値や経年変化からヴィンテージのコレクターズアイテムとして人気があります。
日本の波佐見焼とのコラボレーションも実現しています。
リサが原型をつくり、それを波佐見焼の技術で焼き上げた「Duva」や「干支シリーズ」も。

独創的でありながら、普遍的でもあるのがリサ・ラーソンの世界の魅力。
時代や国境を越えてこれほどまでに愛されているのは、動物や人間に向けられた愛情にあふれる眼差しがデザインを通して私たちの心に響くからですよね。

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今作品を見るならここ!

滋賀県立陶芸の森 陶芸館では、2024年03月02日(土)~ 2024年05月26日(日)に特別展『リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに』

会期中の訃報でした。
お近くの方は、これまでの作品を見ることができますね!

特別展『リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに』場所/滋賀県立陶芸の森 陶芸館
会期/2024年03月02日(土)~ 2024年05月26日(日)
入場料/一般900円(720円)/高大生680円(540円)/中学生以下無料
*( )内は20人以上の団体料金
ギャラリートーク:2024年3月24日(日)・2024年4月28日(日)・2024年5月12日(日) ※各日とも13:30~

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まとめ

リサ・ラーソンさん92歳が永眠されました。
ご冥福をお祈りいたします。

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