『演歌漫画 坂本冬美物語』
が25日発売されるそうです。これまで他にも丘みどりさん、三山ひろしさん、山内惠介さん、水森かおりさんの漫画も発売されています。
実在する人の漫画化や小説は『伝記』として、読まれますがこれまで世の中に貢献した人とか、歴史上の人物が対象になっていたと思いますが、最近は歌手の漫画化も刊行されているとは驚きでした!
内容
坂本冬美さん本人への長時間に渡る取材をもとに、これまでのたくさんの出会いの中から、自身が選んだ4つのストーリーで構成されています。
《第一話》「また君に恋してる」
つらい中にも、一筋の希望を見出した東日本大震災で出会った方たちとの物語をつむいだ「また君に恋してる」。
東日本大震災は多くの歌手の方々が、訪問しましたよね。
被災された方々には、明るいもの、ワクワク心を動かせる時間が不安からの癒しになったと思います。
初めて有名人に会うとはいえ、テレビでみてきた人は何となく親近感もあるし、一般の人と比べて、こちらは勝手に知ってる人ですから、意外に話しやすかったりしますよね。
《第二話》「新たなる絆」
一度は歌うことを諦めながら、恩師・二葉百合子氏との出会い、再びステージに戻ることを決意した「新たなる絆」。
最愛の実父が交通事故死するというショッキングな出来事に、歌手業を含めた一切の芸能活動を休止する。
歌手復帰のきっかけとなったのは、実家に居た母親と一緒にテレビで視た二葉百合子の65周年リサイタルで「岸壁の母」を聴いた時、坂本自身大変感銘を受けた事からだった。
その時に坂本は「私が縋れるのは二葉先生だけ。先生のような強い喉と精神力を作れば又歌えるかも」と思い、事前に手紙を送り、直接二葉の自宅を訪ねた。
坂本は「歌に対しての自信を完全に失い、人前で歌うのが怖くなってしまったのです。引退しようとも本気で考えていました」と話す。
二葉は「あなたも『歌の壁』にぶつかったのね。その歌の壁に気づいたというのは、あなたが成長している証拠で、とても素晴らしいことなの。
私だって今迄何回も歌の壁にぶつかって、その度に乗り越えて来たからこそ今があるのよ。壁に気付かない人もいるんだから」と、温かい励ましの言葉を掛けて貰ったという。
その後2002年11月から二葉の元でレッスンを始め、完全復活へとなった。
二葉 百合子(ふたば ゆりこ、1931年6月23日 〜)
浪曲師、演歌歌手
東京都葛飾区堀切生まれ。
浪曲師の父・東若武蔵に師事し、3歳で浪曲師として初舞台を踏む。
《第三話》 「響き合う思い」
人と人との心の繋がり、響き合う心を紡ぐ、ちいさな奇跡の物語を描く。
愛媛県松山市から船で1時間、瀬戸内海の安芸灘と伊予灘の間に浮かぶ6つの有人島と22の無人島、その中のひとつ中島には、町民の想いが込められた歌碑がある。
デビュー3年目だった坂本が歌った同曲「白いかおりの島へ」は、レコードにもCDにもなっていない。
《第四話》「いま、万感の思いを込めて」
亡き恩師・猪俣公章氏へのあふれる思いをつづった。
ひとつ、ひとつ、言葉を選び、記憶に残っているシーンを漫画家に丁寧に伝えたそうです。
1987年に「あばれ太鼓」で演歌歌手としてデビュー。
本人は猪俣に「この歌は売れませんね」と言ってしまい、大目玉をくらったという。
しかし同曲は80万枚を超える売上を記録し、『第29回日本レコード大賞』などで数々の新人賞を獲得など、いきなりブレイクする。
坂本冬美さん自身の感想
短編4本から構成されたこの漫画は、歌手・坂本のサイドストーリーで、もうひとつの坂本冬美物語となっている。
初めて漫画になるにあたり、
「道に迷ったとき、私に力をくださったのは、歌の旅路で出会った皆さんの笑顔でした。そんな歌の旅路で出会った方たちとのすてきな物語です」
とコメントされました。
坂本冬美 プロフィール
1967年3月30日生まれ。
和歌山県西牟婁郡上富田町出身。
3月生まれで、生まれた季節は春であるのに「冬美」という名前は、生まれた時に肌が冬雪のように白かった事から、叔父がつけた。
中学生時代の作文で、将来の夢は演歌歌手であることを記していた。当時は石川さゆりのファンだった。
中学・高校時代はソフトボール部に所属。
ポジションはキャッチャーで、チームのキャプテンも務めた。
1985年和歌山県立熊野高等学校卒業後、大阪市内のあるレストランのオーナー会社で経理担当として勤務するが約4か月で退職する。
和歌山へ戻り、和歌山放送のディレクターの紹介で梅干し会社「株式会社ウメタ」に入社。
同社で勤務する傍ら、演歌歌手を目指して歌の練習のためカラオケ教室へ通っていた。
1987年に「あばれ太鼓」で演歌歌手としてデビュー。
『第29回日本レコード大賞』などで数々の新人賞を獲得など、いきなりブレイクを成し遂げる。
まとめ
演歌歌手、特に女性たちはポップスと違って人数も少ないです。
また、演歌歌手って一頃は世界が狭くて女性は特に大物歌手が新人イジメをすることもよく噂で聞きました。
歌手を目指して頑張っている下積みも長いと聞きますね。
ポップスと違って、生活に根差した方々への心へ届ける分、なぜか昔はみかんの木箱を持参して、その上に立って歌ってた。
そんな苦労の中でヒットを飛ばした時の表彰は、ポップス界の歌手とは違い必ず号泣する。
それまでを支えてくれた周りの人の温かさを思い出すのでしょうか。
読んだ感想を追記したいと思います。
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