斎藤幸平さん。
経済思想家として本を出されたり、マルクス主義を基本に発言する。
情熱大陸に出演されます。
1987年1月31日生まれ。
デジタルが当たり前の「ミレニアル世代」と呼ばれる世代の特徴は、
ITに対する高い能力を発揮。
政治観をはじめ、キャリアの選択、商品選びから購入に至る方法までIT
というITを駆使した生活が当たり前。
環境問題を背負って生まれている「ミレニアム世代」はSDGsを言葉にされるまでもなく生き方がそれに沿っている気がします。
そんな世代から誕生した斎藤幸平さんが社会に向かってマルクス主義を使って諭す。
30代にこんな風に考えられたかな〜っと、現代の20代30代の方々の賢さに驚きます!
世代ってことは、特別に賢い人が数人いるってことではなくて、現代の20〜30代は全体的に本当に賢い人が多い!と日々実感しています。
そして、こういう賢い人、本当の意味で頭のいい人って絶対母親がキーマンなんです。
斎藤さんのお母様はどんな方でしょうか?
斎藤幸平さんの時代についての紐解きと合わせて調べてみました。
SDGsが当たり前の斎藤幸平さんの世代
Sustainable Development Goals=SDGs
今更ですが、SDGsって持続可能な開発目標のことです。
最近は、このSDGsを無視できなくなりました。
持続可能とは、良いことに向けて何かをし続けられる、ということ。
『私たちみんなが、ひとつしかないこの地球で暮らし続けられる』というのが定義なんですが。
始まりは、1992年6月3~14日にブラジルのリオデジャネイロで開催された『環境と開発に関する国連会議』。
地球サミットー国連環境開発会議ーと言いました。
「環境と開発に関するリオ宣言」やそれを具体化するための「アジェンダ21」が採択されました。
地球温暖化、酸性雨等顕在化する地球環境問題を人類共通の課題とし、「持続可能な開発」という理念の下に環境と開発の両立を目指して開催されたのです。
172ヶ国の政府代表、国際機関、NGOが参加しました。
日本の歴史としては「もったえない文化」が基本にあり、最低限の持ち物で良しとされた仏法の教えもあり慎ましやかな国民性であったはずが、戦後の経済成長によりすっかりゴミの山が増え、今では悪となったフロンガスの大量増産中でもあったと記憶しています。
環境省もその時はまだ環境庁であり、『省』にするほどに環境問題に重きを置かれてない時代でした。
企業側も、環境問題が浮上したものの、どう扱って良いか分からず、社会貢献費に「とりあえず環境問題についてお金を出す」
っという温度感でした。
自社で何か行動を打ち出すより、環境問題に関わるNGO団体や、イベントに資金を出すことで参加しているという感じ。
もちろん、企業が何にもやってないわけではありません。
しかし、それを前面に出すこともなく、緑化がまずは基本だったかな〜。
日本の国全体が『良いことしよう!』な「のほほん」とした空気感だったと思います。
『花には水を!人には愛を!』
『宇宙船地球号』
なんてコピーが出たのもこの頃です。
2012年6月20日~22日までの3日間、リオデジャネイロ(ブラジル)において,「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催されました。
20周年を迎える機会に,地球サミット会議のフォローアップ会合を行いました。
ミレニアム世代にとっては、柔らかい成長期の頭に素直に環境問題が焼き付けられたと思います。
海の汚れの原因は、工場排水は当然ながら、家庭の台所で「使用済みの天ぷら油」を流しに流すから!っが一番の原因とも言われました。
使用済みの大量の天ぷら油は「固めてゴミ袋に捨てましょう」という商品も出たのはこの頃。
それでも少量の油は「うち(自分の家)くらい流しても大丈夫」っと軽くいうお母さんが多かったのもあり、浸透するのに時間がかかったと思います。
はい。私の母も当時そう言っていて、どれだけのことなのかを等々と教えたことを今でもよく覚えています。
科学の発達により、今では牛のゲップまで二酸化炭素問題の原因に挙げられています。
斎藤幸平さんの著書
『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』堀之内出版、2019年
『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』KADOKAWA、2022年
『ゼロからの「資本論」』〈NHK出版新書〉、2023年
『ヘーゲル『精神現象学』』NHK出版、2023年
『人新世の「資本論」』(集英社新書)2023年
「気候危機や格差社会の根本原因である資本主義に緊急ブレーキをかけ、脱成長を実現する必要がある」と強調。
貧困、紛争、気候変動、感染症。
地球で生きている人間、動物、生物は、これまでになかったような数多くの課題に直面しています。
このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。
そんな危機感から、世界中のさまざまな立場の人々が話し合い、課題を整理し、解決方法を考え、
2030年までに達成すべき具体的な目標を立てました。
それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。
斎藤幸平さんの研究の原点は高校卒業後進学した米国の大学で、ハリケーンの被害に遭った地域にボランティア活動に出向いた体験にあるそうです。
貧しさにあえぐハイチの方々、人種差別もある中で困窮する人の姿を目にし、確かに存在する経済格差、それを生み出し続ける資本主義社会のシステムの歪みをテレビドラマのように目の前で見てしまった。
勉強中の大学生の感情には強く刺さったと思います。
資本主義とは価値増殖と資本蓄積のために絶えず市場を開拓していくシステムで、その過程でどれだけ人間同士で収奪を繰り返そうが決して止められない。
利潤を増やすための際限の無い運動こそが本質だと実感したことを、訴える斎藤幸平さんの書です。
マルクス主義って活字で読むと難しく感じますし、何かよその話のようにも思えてしまいますが、斎藤幸平さんのご本はとても理解しやすいと思います。
『ゼロからの「資本論」』〈NHK出版新書〉まずはこちらから読んでみられたらいかがでしょうか?
政府が掲げるSDGsを、実際の世の中と照らし合わせてごらんっと提起してくれているように感じます。
情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることを気づかせてくれます。
斎藤幸平さんの母
斎藤幸平さんを知り、すぐに思ったのがどんな人が育てたのだろうということ。
どんな風に、生まれ、どんな環境で、家族団欒の様子など知りたくなしました。
いい学校に入れる為、っというより人のためになることは何か?
世の中がスムーズにみんなが幸せになるのはどんな法則か?
を具体的に考え、研究課題にする人ってどうやったら育つの?
これから露出していくのかもしれませんが、斎藤幸平さんのプライベートな部分はまだまだ公表されていません。
出演された『情熱大陸』では、急に有名になった息子を心配する両親が映し出されました。
画面は、普段そのままの生活の中でインタビューを受けておられました。
放送された部分は、飾ることなく落ち着いた、でも息子に影響しないようにと選んだ話し方にも、とても品性を感じました。
お父様は一般企業のサラリーマンであったそうです。
お母様の詳細は一切公表されていません。
兄弟はおらず一人っ子のようです。
ご両親の年齢は、60歳以上かと思われます。
お母様も25歳で幸平さんを出産したとして60歳です。
バブル期の社会を体験してきた方々だと思います。
女性においては徐々に役職がもらえるようになってきた世代です。
きっとお母様も高学歴で、本当の意味で賢いご家庭にお育ちになった方ではないでしょうか。
中学から私立校に進学しているのですが、受験塾に通ってガンガン詰め込んだイメージはないですね。
ご家庭の教育で、自ら学ぶ体制が11歳ですでに出来上がっていたのではないかと推測されます。
それができるのが、高学歴母(学歴はなくとも、IQが高くコミュニケーション能力が高い)だと、研究結果にも公開されています。
小学校や、中学校で、成績は普通、それ以下で目立たない子だったりしても、受験期になったらいきなり上位の学校に進学する子供の母はほぼ、高学歴です!(経験談😆)
集中力なんですかね〜?
ノーベル賞をもらって、初めて家族が公表される、テレビ画面に正装して登場するというような品性を感じる斎藤幸平さんのご家庭です。
斎藤幸平さんの家族
斎藤幸平さんはご結婚されていて、奥様はピアニスト(ピアノの先生)。
お子さんは4歳と6歳、二人いらっしゃいます。
世の中で注目されているお方の家族は、公表されることなく公私を分けて活動されていることに好感を持ちます。
近所では有名人の家族として晒されているかもしれませんが、斎藤幸平さんの価値観として公表しないのかもしれません。
まとめ
マルクス主義で世の中に訴える斎藤幸平さん。
ミレニアム世代らしい、物欲主義世代とは全く違う価値観で現代の課題を問うていらっしゃいます。
一番知りたい、育ち方、ご両親の情報は見つかりませんでしたが、公表されるようなことがあったら追記していきます。
斎藤幸平さんの著書は、読みやすく頭に入りやすいのでぜひ一冊手にとってみてはいかがでしょうか?
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