こんにちは!Eloiseです。
最近、女性を中心にひそかに「滝行」が流行っているのをご存知ですか?
滝巡りをする「滝女子」の流行もあって注目度が上がっています。
そもそもは山伏が行う修行ですが、誰もが滝行を体験することができます!
俳優の赤楚衛二(あかそ えいじ)さんは今とても気になるのが滝行だそうですよ。
滝行と一口に言っても、滝に打たれる図は想像できますが、内容や滝に打たれる
意味を説明できる方は少ないのではないでしょうか。
滝行、また護摩行も合わせて調べてみました。
自然の中でマイナスイオンを浴び、神聖な滝に打たれて
『無の境地』へ誘います。
終わるころにはすっきりリフレッシュできるらしいのです。
『無知の境地』って意味わかりますか?
『無知の境地』の感覚がわかる方はそうそう多くないと思います。
20代の頃、福井県の永平寺で「早朝座禅」(朝3時位、夜中3時
にお堂で座禅を組むのです。)の体験をしたことがあります。
自己を見つめるための坐禅を組むのですが、何も考えない時間を持つことで
『無』という時を持つのです。
ふっと「何も考えていない時間」
頭が空っぽな状態
「えっと💬今何考えてた?」
っていう時のことのようです。
退屈で寝るというのと違い、その時は人ってずっと何かを考えてるんだな〜
っと思いながら、「座禅終了の声かけ」で
ふっと何も考えてない時間を持っていたことに気がつきました。
なんとも不思議な体験。
これ、自宅ではこの境地になれないんですよね。
環境の問題でしょうか。
静かに、
掃除の行き届いた床に、
お尻を置くためだけの小さな『座ふ』というまん丸い穴のないドーナツみたいな座布団に腰を置くことで体の重心を支えるから?
そんな感覚が「滝に打たれる」ことでも経験できるようです。
私たちのシワだらけの脳の緊張を一瞬解くのかもしれませんね。
関東近郊では
金太郎が産湯を使ったという神奈川県南足柄の「夕日の滝」
が一番人気があります。
知らぬ間にこびりついた罪や穢(けが)れが払えるそうです。
私たち人間は煩悩の塊ですから、ずっと何かを考えたり思ったりしていて
罪や穢れを沢山背負ってるのでしょうか💦
酒匂川の支流内川の上流にかかり、落差23m、幅5mで、
標高約500mの地点にあり、周囲は林に囲まれていて幻想的です。
落差23mの水流を受けるとはどんな衝撃でしょうか。
23mの高さから水に飛び込めば、水はコンクリートのように固く
真っ直ぐに入水しなければ身体は叩きつけられると聞きます。
痛いというイメージがしかないです。
しかも冷水ですし、暑い夏だったとしても身体が冷えることは
容易に考えられますよね。
そうまでして身体を打つ滝行、なぜ人気があるのでしょうか?
赤楚衛二さん プロフィール
1994年(平成6年)3月1日生まれ
大阪生まれ
愛知県名古屋市出身
名古屋学院大学 英文学科中退
父親は言語学者で現名古屋学院大学学長の赤楚治之氏。
⭐️お父さんの勤める大学に進まれたのですね。
10代でモデル・タレント活動
2017年『仮面ライダーアマゾネス』出演より今に至る。
俳優業としても、認知度広がり、人気もあってドラマの配役にも
引っ張りだこのイメージの赤楚衛ニさんですが、
滝に打たれて削ぎ落としたい何かを持っているのでしょうか?
役者さんって、いろんな役がありますし、良い人の時と悪人の時とで
日常生活の過ごし方や、思考的に変化があると聞きますから
自己を見つめる時間が欲しいのでしょうか?
滝行とは
滝行は大きく禊(みそぎ)と修行の二つの意味があります。
『禊』は『 身の汚れや穢れをはらうために水を浴びて体を洗い清めること』で、
日本に古くから伝わる精神文化の一つです。
冬の早朝に外で冷水を浴びて乾布摩擦をする方って、
昔年配の方に多かったような。
『サザエさん』の父・波平さんも冬に庭で乾布摩擦している場面がありました。
冷水で身体を鍛え、手拭いで身体を擦ることで皮膚を強くし、
血管を引き締めるという健康法もありますが、
こちらも禊ぎに近い気がします。
家の庭の冷たい井戸水で・・・という光景が浮かびますが
今時は井戸水をお庭に持つ方も少ないでしょう。
滝行の作法
まずは白装束が基本。
空手着などに着替え、不動明王にお参り、滝行の安全と参加者の運勢が
開かれるよう祈願します。
船を漕ぐ仕草と、掛け声で気合を入れていきます。(鳥船行事)
☟
四方に九字を切ります。
☟
滝の前で身体を水につけて身を清めます。(水行)
滝壺へ入ります。
☟
「えいっ!」と掛け声をかける。
この声を出す事によって力が湧くそうです。
自分の身体に声かけする感じですね。
頭と肩に水流を受けた衝撃で初めは痛さしか感じないけれど、
ふっと何かが吹っ切れるように、息も楽になり、冷たさも消え、
ただ水に打たれている感覚だけになってくるそうです。
これってどのくらいの時間でしょうか。
滝行をしている人の映像を見ると、ずっと痛みと寒さに耐えている
イメージだったんですが、頭の中は『無』の境地らしいです。
色々な方法があるそうですが、大きく分けて激しく流れる水の下に行く場合と、
周辺にたまっている水につかる場合もあるのですね。
つかるだけでも相当な寒さ、冷たさとの闘いですね。
初めて滝に向かった修行僧はどんな気持ちだったのだろうかと考えてしまいます。
日本は滝が多いから、こんな修行方法を考えたのでしょうかね。
海外の滝だと規模が大きすぎて生身で入水できない印象です。
頭は激痛、足は冷水で震えるのを耐えて『無の境地』へ。
どのくらいの時間で無の境地に行けるのでしょうか?
個人によって滝に打たれる時間が違うのでしょうね。
我慢大会ではないけど、自分で満足するまで打たれているのでしょう。
冬の滝行
真夏でも『夕日の滝』の水温は20度ほどでかなり冷たいですが
真冬では0度近くまで下がります。
気合と十分な準備体操、心の準備が必要です。
はじめて滝行をする場合、冬季は体力の消耗が激しいので、
十分な体力があり、健康体かどうかを確認されます。
無理をせず、水につかるだけの水行までという方もいらっしゃるようです。
血管がキュッと閉まるから毛細血管が瞬時に沸きそう〜。
時間が長ければいいというわけではなく、滝と一体になることが
大切だそうで
水の冷たや水圧に、呼吸がままならないことがあるそうです。
みんな口が開いてるのは、お経を唱えると同時に呼吸のために自然に
開いてしまうということですね。
日常では感じることが少ない、肉体の極限。
入水を終えて戻ってきたとき、生きている自分を感じ、これに
耐えた自分を褒め、認められるのでしょう。
当たり前だと思っていた日常の様々なことが、実はかけがえの
ないものだという事に気づき、自然と感謝の念がわいて幸福感に
包まれるそうですよ。
金太郎が産湯を使ったという神奈川県南足柄の「夕日の滝」
「足柄修験の会」
では一般の方を対象に滝行の指導をしてくださるそうです。
ここでする滝行は写真撮影自由でスタッフの方が撮影するサービスがあります。
さまざまな演出・要望にも応じてくれるので、テレビ番組のロケにもよく
使用されるそうです。
修行している姿を見返すことってあるのですね。
頭の中の体験で充分なような。
滝行歴史
wiki-pより
歴史的に見ると、『古事記』『日本書紀』の中にすでに禊の様子が書かれているそうです。
古くから日本人は『禊ぎ』という行いを奨励したのですね。
驚きです。
奈良時代に役小角を開祖とする修験道が全国に広まり、その修行方法
の一つとして水行・滝行が行われるようになったそうです。
明治時代には禊が復活。
滝行の始まりをはっきりと特定することは困難で、あくまでも伝承だが、裸形上人による那智滝での滝行が始まりとされる。
「那智滝」は瀧篭修行の行場として扱われた48の滝の総称であり、多くの修行が行われた記録が残っているそうです。
神道では古代に禊がおこなわれていたが、奈良時代頃からは行われなくなり明治時代に復活したと言われれています。
それぞれの作法にのっとり行います。
奈良時代、修験道の開祖役行者が子供のころから滝行を行い、神通力を身につけたと言われています。修験道の修行方法には滝行の他にも断食、勤行、山駆け、護摩行などがありますが、冬の滝行の厳しさは格別です。
修験道は仏教、神道にも通じ平安時代以降密教の修行法として行われるようになりました。
明治になると神道ではみそぎとして滝行を行うようになりました。
時代により解釈ややり方も変化してきていますね。
しかし、根底にあるのは自分の幸せを自ら探し出すこと。
自己の精神力を高め、心身ともに強くなることですね。
よく、「考え事するなら、運動して筋肉を作れ!」っと言いますが昔から
身体の健康は心の健康につながると考えられてきたと言うことですね。
滝行の始まりと言われている那智滝は和歌山県熊野にある滝です。
今では最長の滝として日本三名瀑として観光名所であり、
大地のパワーと感じられるスピチュアルな場所としても人気があります。
筆者も観光で現地に行ったことがありますが、
水柱は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの名瀑で、
落差は日本一です。
25mでも恐怖すら覚えますが133mから落ちてくる水を受けられたとは
昔の人の心身の強さを考えさせられますね。
山北町の洒水の滝では「殺人の罪を犯した文覚聖人が厳しい修行を行い、
立派な僧になり世の為に働いた」と言い伝えられ、歌舞伎の演目にも
とりあげられています。
『夕日の滝』では有名な修験者、僧侶が修行をしたという記録はありませんが、
修験道の盛んな時期には箱根から丹沢で修行が盛んだっと考えられているそうです。
奈良時代から今日までの修行については、研究者でもはっきり断定できない
くらい史実が残っていないようですが、古事記や日本書紀に書かれていると
いうことは、太陽を崇めていた時代からそのような考え方があったということ、
日本人ってなんだかすごい!っと思ってしまいますよね。
禊としての効果
・心身の穢れを落とし新たな自分に生まれ変わる
・本来の自分へ戻る(原点回帰・元気になる)
修行としての効果は
・自分を変える力を得る
・願掛け
・気合入れ
・活力を得る
・森林浴効果や滝のマイナスイオンによる癒し効果も期待できます。
厳しい滝行を終えた後の達成感は経験した人にしかわからない感覚だと思います。
やってみたい・・・っと思いますが、勇気が出ないです。
神奈川県足柄郡『夕日の滝』 アクセス
小田急線「新松田」駅南口で送迎車あり。
右手に富士山を見ながら一路足柄山へ。
市街地を離れ山道に入ると、金太郎(実在した武将、坂田金時)ゆかりの遺跡があります。
「金太郎の生家跡」や「金太郎の遊び岩」などが車窓からも見れます。
25分ほどで着替えをする小屋に到着(自家用車で現地集合も可能)。
ちなみに東京にも体験できます!
九頭龍の滝/龍神の滝(東京都西多摩郡檜原村)
臼杵山真言宗天光寺(東京都西多摩郡檜原村)
高尾山 蛇滝(東京都八王子市)
武蔵御嶽神社(東京都青梅市)
東京の地図の左1/3。
真っ直ぐな杉の木の森の中、東京都は思えない風景が広がっています。
東京駅から、中央線で約1時間45分くらいでも行けてしまいます。
東京ー新宿ー高円寺ー吉祥寺ー国分寺ー立川ー八王子‥
っと、寺のついた駅を越えていくと、気温も一度ずつ寒くなると言われています。
護摩行(ごまぎょう)とは
不動明王をお迎えするための密教の儀式を進める中で護摩木を焚き、
修者が結界に上がり燃え上がる護摩の火炎の前に座し、
祈願しながら自己を見つめ直すこと。
護摩行には、自分自身を護摩壇に見立てて、仏さまの智慧の炎で
自分の心の内なる煩悩に火をつけ焼き払う「内護摩」と、護摩壇
に火を点け、火の中に供物や護摩木を投じて祈願する「外護摩」
があります。
護摩(ごま)とはサンスクリット語で「供物を捧げること」「焼く・焚く」
を意味するホーマを日本語に訳したもので、火を使って行う儀式のことだそうです。
もともとは古代インドのバラモン教の宗教儀式でしたが、大乗仏教の密教が
発展する過程で取り入れられたという経緯。
護摩行は密教にのみ存在します。
ちなみに密教とは“秘密仏教”の略で、真言、天台、修験が日本三大密教です。
インドからの由来だったのですね。
日本独自の祈願だと思っていました。
⚫️息災法(そくさいほう)…災害のないことを祈るもの。
旱魃、強風、洪水、地震、火事をはじめ、個人的な苦難、煩悩など。
⚫️増益法(そうやくほう)…積極的に幸福を倍増させる祈り。
福徳繁栄を目的とする修法。長寿延命、縁結びなど。
⚫️調伏法(ちょうぶくほう)…怨敵、魔障を除去する修法。
悪行をおさえることが目的であるから、他の修法よりすぐれた阿闍梨がこれを行う。
⚫️敬愛法(けいあいほう)…調伏とは逆に、他を敬い愛する平和円満を祈る法。
⚫️鉤召法(こうちょうほう)…諸尊・善神・自分の愛する者を召し集めるための修法。
真言宗といえば弘法大師ですね。
お不動様の前で、煩悩の象徴である護摩木を米、お香、漢方薬、油など
といっしょに燃やし、厄や災いを払い願望を清めて祈祷する姿を見たこ
とある人は多いと思います。
年末年始の年越しテレビでも映像が必ず流れますよね。
私たちの煩悩ってどんなものがあるでしょうか。
よく祈祷受付にこんな願いが羅列されてますよね。
家内安全、身体健全、病気平癒、負傷全快、商売繁盛、事業繁栄、業績向上、社内安全、事業継承、災厄消除、厄難消除、厄除開運、厄除招福、方災除け、方位厄除、十方厄除入試合格、進学成就、学業向上、学業成就、交通安全、事故消滅、災難消除、工事安全、現場安全、渡航安全、旅行安全、海上安全、大漁満足、海難消除、良縁成就、縁結成就、産生安穏、子宝成就、無病息災、健康長寿、息災延命、寿命長遠、就職成就、国家試験合格、資格試験合格、天下泰平、五穀豊穣、四海静謐、万民豊楽
私たちの人生には沢山のお願い事が次々ありますね。
目の前を立ち昇る炎を見つめ、その力を直に感じながら自分を見つめ直す
体験、お願い事の成就をお祈りするだけでなく、自身の中に潜む煩悩を
焼き払い、心のゆがみを正す良いきっかけになるそうです。
滝行も護摩行も『自分を見つめ直すきっかけ』になる行いということですね。
いずれも非日常の行為なので、機会があったらゆっくり時間を取って、普段貯めてきているであろう罪や穢れを払いたいですね。
特別なことをしなくても、日々罪や穢れを持っているという事実を感じて生きなければならないと思いました。
人の悪口を言わないとか、自分をちゃんと好きでいるとか、間違ったことを
考えないとか、自分以外の人に迷惑をかけない生き方を取捨選択することも
禊には繋がりますよね。
まとめ
赤楚衛二さんが気になる滝行とは
大きく禊(みそぎ)と修行の二つの意味があります。
『禊』は『 身の汚れや穢れをはらうために水を浴びて体を洗い清めること』で、
日本に古くから伝わる精神文化の一つだということがわかりました。
作法としては、
白装束で、八百万の神たちが見守る中。
滝に礼をして入水し、滝壺へ向かう。
高さ25mからの夏場20度から冬場0度の冷水を頭から叩きつけられる。
経典を唱えながら、無の境地へと誘われるという流れです。
滝行により
知らぬ間にこびりついた罪や穢(けが)れが払える。
心身の穢れを落とし新たな自分に生まれ変われる。
本来の自分へ戻る(原点回帰・元気になる)。
護摩行とは
不動明王をお迎えするための密教の儀式を進める中で護摩木を焚き、修者が結界に上がり燃え上がる護摩の火炎の前に座し、『祈願しながら自己を見つめ直すこと』だとわかりました。
今回、滝行・護摩行を調べて、知っているつもりでしたが実は本来の目的や歴史
など考えたことがありませんでした。
八百万の神の神話がある日本、それに即して私たちが人生を歩む上での指針を
示してくれる、自ら浄化する力を後押ししてくれる行というものを改めて
認識しました。
赤楚衛二さんは、今後滝行を経験するのでしょうか?
『滝女子』なる言葉も出てきています。
令和の時代に新たにブームになりつつある滝行。
あなたも自己を見つめに経験してみますか?
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